「進化と人間行動2017」の感想 (3 Oct, 2017)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。「出席カード」を忘れてしまい、Moodle上に各自のスマートフォンから入力をしてもらった。圧倒的に楽である。

男性は自分の遺伝子を残そうと思えば色んな人に植え付けれるからいいけど、女性は産む側だからきちんとこの人の遺伝子を残したいと思える相手とじゃないと性行為しないほうがいいと思った。簡単に妊娠してしまうこともあるから、遺伝子を残したいと思った相手をきちんと見誤らないように気をつけないといけないと感じた。

もちろんその通りだし、それを自分の教訓とするのも悪くはないんだけど、この理論についてはどうだろう?

遺伝子異常を避けるための近親婚の禁止ですが、法律に定められている以上は違反すると子どもに遺伝子異常があったとしても自己責任なのに、法律的な罰則があるということですか? 子どもの人権を侵害するからでしょうか? だとしたら遺伝する可能性がある持病を持つ人が子を残すのもダメなことになりますが…。

これは非常によい視点で、おもしろい議論になりそう。

どうして男性は一夫多妻を好むのかなと思った。

男性が一夫多妻を好むのは、いくらでも子どもを作れるという点がポイント。

顕在遺伝子と潜在遺伝子の例で、A型のAOを挙げていましたがAOの場合はOが分からなくなっているからOが潜在遺伝子とされているというだけでO自体が潜在遺伝子というわけではないということでしょうか。O型の場合はOは顕在遺伝子ということでしょうか。

顕性 (優勢) 遺伝子というのは、それが潜性 (劣勢) 遺伝子と組み合わされた場合に、表現型として発現する遺伝子ということ。潜性遺伝子は顕性遺伝子と組み合わされない場合に限り表現型として発現する遺伝子のこと。

男性は新しい女性に魅力を感じるため不倫をしやすいと言っていましたが、女性に育児という役割がなかったら、女性も一妻多夫という傾向が見られるのでしょうか?

もちろん子どもを10ヶ月もお腹の中においておくという役割がなくて、授乳をする必要もなければいろいろ変わるだろうね。でも、そうなるとそれは今の人類とは随分違う種ということになるだろう。

少子化対策として多夫多妻だとたくさん子供ができそうで子孫繁栄のためには良い気がします。しかし人間の子供は放置することができない (独立するまでに手がかかる) し、乱婚は如何なものかと思うので少子化から抜け出すのは難しいのかなあと思った。

多夫多妻はあまり意味がない。女性は1人の男性さえいれば妊娠ができるから。そういう意味で効率がいいのは一夫多妻。

一夫多妻制は歴史の勉強で習ったし聞き慣れていたが、一妻多夫制という逆の関係性が存在するとは思わなかった。でも仮にそのうちの多数の男性がその女性との子供を欲しがってるシチュエーションなどを考えると、誰も得をしない関係性ではないかと思う。

女性は別に損はしないよね。でも、男性にとっては自分の子どもが生まれる可能性が下がるから (究極因としては) あまりよいシステムではない。

一夫多妻、一妻多夫という単語自体は聞いたことがありますが、実際にそれらが認められている国は何ヶ国ほどですか。

調べてみましょう。

一夫多妻だと養う人数が多くて大変に思えるが、メリットはあるのだろうかと疑問に思います。

一部の力のある男性が女性を占有することになり、大多数の男性は結婚ができなくなるというつらい社会。

男性が浮気をするのは、至近要因で新しい人に目が行くようになっているというのはわかったんですが、女性が浮気するのはなぜですか。同じように飽きるからするんですかね。

経済的に優れた男性と、遺伝的に優れた男性がいた場合はどうする?

てかネット投稿のほうがやりやす!

てか、こちらもわざわざ打ち直さなくていいからやりやす。

男性は一夫多妻制に行動する傾向があるのに対し、女性は単婚の傾向が強いということが分かりました。結局のところ、人間の配偶システムというのははどれが理想的なのですか。

 
効率のことだけを考えれば一夫多妻。

男性はずっと一緒にいる女性に対して、だんだんと魅力を感じなくなり浮気にはしりやすいとあったが、一昨年の社会心理学でも今年の産業組織心理学 (集中講義) でも井川先生は奥様を愛されてるトークをたくさんされていたのでラブラブなんだなと思いました。中西先生は浮気しようと考えたことはありますか。

「自分は妻を愛している」と表明することには合理的な意味がある。また、浮気は「しよう」と思うことによってするものだろうか。しようと思っていても機会がなかったり自分がもてなかったりしたら、浮気をしたいと思っているのに実際には浮気をしていないという状態になる。なお、浮気をしようと考えても「浮気をしようと考えたことがある」と答えることには何の意味もないと思う。そのうえで、僕は浮気をしようと考えたことはない。

男性は同じひとをずっと好きではいられないようになっている (魅力が低減するから) と言われていましたが、それは昔から遺伝的にそうなっているのでしょうか?

多分そう。個人差もあるだろうけれど。

共食いすると病気になるという話を詳しく知りたい。

「プリオン」「クールー病」で検索してみよう。ググり力を高めよう。

前、何かで人の愛情は1年しか続かないから長くパートナーとある人は何度も何度も互いを好きになっていると聞きました。これが本当だとすると、愛情が1年しか保たないのは、多様な遺伝子を取り込みより多くの子孫を残すという究極要因が関係しているからなのでしょうか?

3年じゃなかったっけ? 「3年目の浮気」という曲もある。

女性と男性はやはり根本的に考え方や感覚が違うので(遺伝子を残すための本能的な行動など)、不倫をするのは男のさがだというのは理解できたが、それを抑えるために理性が存在しているのでやはり異常な人間にしか見えないし、実際に行動に移す様な人は一夫多妻が認められている国に移住する行動力も見せて欲しいと思った。

しかし、男性の浮気を嫌うのが女性のさがだし、男性の浮気を認めなければならない理由はない。
 

今日の内容は理解しやすいものであったと感じる。根底には種の存続があるとして、恋愛不適合者や異性に興味を持たない人は何なのだろうかと思った。

「種の存続」ではなく、(究極因の視点からは) 自分の遺伝子を残すことが大事であって、種を存続させることは重要ではない。

分からない事は、男性は新しい女性に強い魅力を持つように作られていると教わりましたが、女性はどういう男性に強い魅力を持ちますか? (究極的な要因で……)

自分が子どもを産んだときに裏切らずにちゃんと面倒を見てくれる能力と意図のあるひと。

ヒトデが単性生殖とありましたが、ヒトデってどうやって生まれてくるんですか、、?

ググる。

一妻多夫の配偶システムのところは実際にあるんですか。あったとしても、そんな非効率的なことを選ぶのは宗教とかが原因でしょうか。

あとの方で出てくる。

私は一人の人と一生添い遂げる自信がないので結婚はハードル高いなとずっと思っているんです。世界中の男性と付き合ってから考えたいんですけどどうしたら良いんですかね。一妻多夫制羨ましいです。(実際は大変なのかもしれませんけど…)よく男性の浮気は体で女性の浮気は心だと良いますが本当ですか?

男性は女性の身体の浮気に厳しい、というデータはある。女性は男性の心の浮気も身体の浮気も同じくらい嫌がる。一人の人と一生添い遂げる自信がなければ、結婚をしないでいろんなひとと付き合うのがいいのではないか。世界中の男性と付き合うのはチャレンジしてもらってもいいが、その前にこのクラスにいる男性全員と付き合うことだって結構きつい。

Moodleだとペーパーでいう5行以上の感覚がないやので好きではない。

でも打つのは楽じゃない?

男性は浮気や不倫をすることがよくあるとか、しょうがないことだなどと聞くが、実際どうなんでしょうか? 話しを聞いていると、不倫などをしない男性が素晴らしく思えました。

女性からはもちろんそう。浮気性の男性は避けましょう。

一妻多夫のデメリットが知りたいです。

男性は1人で何人も孕ませることができる。たくさんいても意味がない。しかも、生まれた子がどの男の子か分からないので、男性の投資も期待できなくなる。
 

食べれないものは吐き出すということであれば、人肉を食べる人間はイレギュラーな存在なのだろうか。それとも人肉と知らなければ我々も意外と食べれるものなのだろうか。

食べられると思うよ。

子育てがひと段落した熟年の女性が不倫に走ってしまうのが少しわかったような気がした。

ただ、男性は基本的に若い女性を好むので、熟年女性はその機会が少なくなる。