現在研究室サーバーとして運用している Mac mini ServerにはもともとMac OS 10.7 Serverがインストールされていた。最近ちょっと欲張ってMavericks (10.9) にアップグレードしてみたら、Server機能がたった2000円で追加できるという。10.7は確か4000円くらいだったが、その前は数万円の高価なOSだったと思う。
10.7時代にはウェブ、メイル、メイリングリスト、共有フォルダの機能を使っていたが、10.9になりメイリングリストの機能は削られたようだ (少なくともMailmanをGUIで設定できる機能はなくなった)。安いので仕方がない。
ところが、Mac OS Xのサーバーツールはくせ者で、PHPのエクステンションが足りなくても追加するためにはいちいちコンパイルしなきゃいけないので初心者にはとっつきにくい。ふつうにサーバーを立てるならLinuxの方がずっと簡単。MacのServerはWeb上の情報もあまり多くない (似たような情報しかないので、検索して得た方法でダメだと詰む)。
そういう面倒なことがあったので、今度はHomebrewでそろえることにした (従って2000円はほぼ無駄になった)。購入したServer機能では唯一FTPだけがまともに使えそうなので、FTP機能だけONにする。なぜ他の機能がまともに使えないかというと、ファイル共有、メイルなどの機能を有効にすると、標準のApacheまで自動起動する設定になっているのだ。つまり、HomebrewでインストールしたApacheが使えない。少なくとも、再起動するとMac標準のApacheが走り出してしまう。毎回これを停止してHomebrew側のApacheを起動するのは手間なことだ。ということで、使うのはFTPだけ。
インストールしたのはApache、PHP 5.4 (といくつかのextension)、PostgreSQL、phpMyAdmin。なお、MySQLは当初Homebrewでインストールしたものがうまく動いていたのだが、なぜかあるタイミングでまともに機能しなくなったので、Homebrewでの管理をあきらめ、こちらからダウンロードしたものをインストールした。
なお、Homebrewは定期的にbrew updateした方がいいが、brew upgradeは慎重にしたほうがいい。少なくともバックアップを取ってからの方がいい。こちらの環境ではなぜかPostgreSQLとPHPの連携がうまくいかなくなり、インストールをしなおすはめに陥った。原因追及と問題解決に一晩かかってしまったので、怖くてupgradeはもうしたくない (授業で使うサーバーなので、どうしても今日中に回復させないといけなかった)。