「集団力学2013」の感想 (17 December, 2013)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。

写しちゃだめと言われてましたが、それではどうして著作権が存在するんですか。

新しい発明とか著作というのを生み出すのにはコストがかかる。つまり、利用する側の方が負担が少ない。もし、発明者に特別の権利が与えられなかったらどんなことが起こるだろう? 僕がやってきたシミュレーションでは、情報の獲得コストが高くなればなるほど情報を提供する者は減る (これはシミュレーションをやるまでもなく分かるが)。一方、著作権制度をがちがちにして、誰も他者の発明を利用できなくすると、社会全体に流通する情報の質が低下することも分かっている。適度な著作権保護は必要だが、過度に保護をするとよくない。

先生は、毎回授業に出られていましたか?

毎回授業に出るまじめな学生は少数派で、僕も適当にしか出ていなかったよ。好きな授業はまじめに出ていたが、単位のために必要な授業は適当。それでよかった。先生も休講して補講もなかったし、まさに教員と学生がwin-winの関係だったのだ (だったのか?)。

小テスト08の受験期限が間違っていると思います。

本当だ。毎回こういうことが起こるのはなぜだろう。Moodleにバグがあるんじゃないかなあ。毎回毎回間違えるわけはないと思うんだけど……。12月31日の9時までです。

どういった説得の仕方が、より効果的なのかについて調べてみるのも面白いかなと思いました。

よいところに気付きました。この映画で扱われている問題は集団意思決定でもあるし、説得でもあるんだよね。説得については社会心理学で結構盛んに研究されてきたので、調べてみましょう。とりあえず図書館にある説得関係の本を読んでみよう。

この映画を見たら、裁判員制度はあんまり良くないのではないかと思った。

しかし、事実認定に関して、プロフェッショナルの方が合理的な判断を下せるという根拠はあるのだろうか? もちろん法律の専門家は法の運用に関しては素人より上だが、一定の証拠から事実が何かを見極める能力も優れていると言えるだろうか?

僕は子供が好きで、子供をじっと見て、その反応を見て、楽しんでいますが、親からしたら迷惑でしょうか?

自分の子どもに関心を持ってくれる人に対して迷惑だと思ったことはないなあ。そういうことが気になる親もいるかもしれないけど。

去年のテストをアップしてほしいです。

去年は開講しなかったが、一昨年のものならすでにMoodleに載せてあるので、確認してください。

ミルグラムの実験について、今の倫理環境でもこの実験はできるんでしょうか。

倫理委員会 (修道大の心理学専攻も持っている) を通すことはできないと思う。

偏見ではありますが、前科があったり、裕福な人よりスラム育ちの人の方が性格が粗いというのは確かなので、少なくとも、放っておいて良い問題なのではないかと思いました。

では、女性の方が結婚、出産等で仕事を離れることが多いから (統計的な事実があるから)、新規採用は男性に限るという方針を立てた会社があったとしても文句は言えないということになるね (あなたは女子学生だが、それで納得できるか?)。これは、まさに統計的な差別の問題。