「心理学概論I 2011」の感想 (7 Apr, 2011)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。2011年度最初の授業は「心理学概論I」。心理学専攻の学生にとっては、必修の授業。人文学部総合科目にも指定されているので、他専攻・他学科の学生もちらほら。ざっと見て履修者数は100名くらいだろうか。1301教室がほぼ全て埋まっている。今年度から、5回以上の欠席 (出席カードに3行以上の感想を書いていないとか、10分以上の遅刻も欠席と見なす) で単位を発給しないことにした。これまでは「出席点」を10%成績に加味していたが、授業は出席して当たり前であって、その上で試験やレポートを課して成績を決めるのだから、出席を単位発給の条件とするのはいいけれど、出席率を成績に反映させるのはおかしい、という文部科学省の見解 (極めて当たり前の見解) が示されていて、全学的にそれに従うことになったため。風邪とか就職活動とかサークル活動で休む分は「公欠」とはしないので (そのために4回分休んでも単位を出すことにしている)、ちゃんと休まず出るようにしてください。

初回の授業では、毎回、

  • 「進化」と訊いてイメージするものをできるだけたくさん挙げよ。
  • ヒトとそれ以外の動物との違いをできるだけたくさん挙げよ。

という質問をしている。

それぞれの質問に対する回答を抽出してずらずらっと書いてみた。以下に示したように、「進化」に関しては、「よくなったり、改善されたりする」というイメージが多いようだ。「人間と動物の違い」についての回答には、人間が特別で有能な存在であるという思いが読み取れる。授業が終わった後にもぜひこれらの質問への回答を求めてみたい。

「『進化」と訊いてイメージするものをできるだけたくさん挙げよ」という質問で出てきた回答の中からピックアップしたもの

  • 技術
  • 医療
  • 機械
  • 電子機器
  • 社会
  • 衣料
  • 食品
  • 二足歩行
  • 食料 (インスタント等)
  • ポケモン
  • 恐竜
  • ひれが手足になる
  • 能力が上がる
  • 生存競争
  • 脳の違い
  • 猿からヒトへ
  • 遺伝子
  • 学問
  • 類人猿
  • アウストラロピテクス
  • シーラカンス
  • 恐竜
  • は虫類
  • 知能
  • 適応
  • 学ぶ
  • 発達
  • 必要ないものがなくなる
  • 白人、黒人→黄色人種
  • 脳が大きくなる
  • 海から陸へ
  • 退化
  • 3Dテレビ・映画
  • 未来
  • キリンが高い木の葉を食べるためにだんだん首が伸びた
  • よりよい生活ができるようになるため
  • 携帯電話
  • コミュニケーション
  • インターネット
  • 生活がべんりに
  • 長い時間をかけてするもの
  • レベルUP
  • かしこくなる
  • ホモ・サピエンス
  • クロマニョン人
  • 石器
  • ロボット
  • ゲームのキャラクター
  • 北京原人
  • ダーウィンの進化論
  • コンピューター
  • 原始人
  • 遺伝子の変化
  • 種族の変化
  • ヒト
  • ぞう
  • きりん
  • おおかみ
  • 強くなる
  • 人の内面の進化
  • IT
  • 日本
  • 世界
  • テクノロジー
  • 文明
  • 野菜がくさるとき
  • 生物の幼虫から成虫への進化
  • 何万年、何百万年かけて体、脳が変化する
  • バクテリアから魚へ
  • 魚から陸上生物への進化
  • 文明の発展=進化
  • 周りの環境に適応していくためにいらないきのうを排除すること
  • 太古から今の地球への進化
  • 学習すること
  • 細胞
  • 変異
  • 一番進化したのは人間
  • 赤ちゃんが言葉を話せるようになること
  • 体の発達
  • 姿形が変わる
  • ガラパゴス島
  • 未分化なものが細分化していく
  • 簡単なものから複雑なものになる
  • 超能力
  • ヘビの足がなくなったこと
  • 羽化
  • 産業革命
  • 固定電話→ケータイ
  • マイコン→PC
  • 住む場所によって目や羽が退化する

「ヒトとそれ以外の動物との違いをできるだけたくさん挙げよ」という質問で出てきた回答の中からピックアップしたもの

  • 頭脳レベル
  • 泣く・笑う
  • 文化
  • はみがき
  • おふろ
  • アイロン
  • テレビ
  • ダイエット
  • 音楽きく
  • シャンプー
  • ヘアーアイロン
  • ヒトは自分がどんな感情を感じているのか判断できる
  • 地域によって言葉が異なる
  • 火を使う
  • 調理
  • 科学技術
  • (動物は) 第六感的なものをもっている
  • ヒトは考え、話し、思っていることを伝えたり字を書いたり、(略)
  • 二足歩行
  • 感情を隠すか隠さないか
  • 文字を書けるか書けないか
  • 高度な心
  • 食物連鎖の一部としては単純には位置していない
  • 脳ミソが大きい
  • 手を使って物を作ったりすることができる
  • 表情があまり豊かではない (人間以外の動物が?)
  • 知能がある
  • 理性がある
  • 考える力がある
  • 両手が器用に使える
  • 文字
  • ヒトは荷物が多い
  • 不必要に人や動物を殺す
  • 他者との関係を大きく気にする
  • 外見に一人一人はっきりとした特徴がある
  • ヒトは本能を理性でコントロールできるが、それ以外は本能が主になって行動する
  • 他の動物と違い、ヒトは多くの感情を表すことができる。
  • ヒトは指示できる
  • ヒトは他の動物より大脳が大きい分、自ら論理的に考え、行動することができる
  • 他の動物は直感で行動することが多い
  • 学ぶことができる
  • 道具を使って食物を食べる
  • 多くの物を利用し新しい物を人間は作り上げる
  • 人間は住むために環境を合わせる
  • 文化
  • 工夫
  • 努力
  • ヒトは目に見えないものを利用し、目に見えるようにする。例えばインターネット
  • コミュニケーション能力
  • 学習能力
  • 高度な文化
  • 感情が豊か
  • 親指がある
  • 学校へ通う
  • 本能が比較的少ない
  • 比較的即物的でない
  • 会話能力
  • 喜怒哀楽
  • (ヒト以外の動物は) ヒトができることの一部しかできない
  • 脳の大きさ
  • 体毛
  • 「時間」の感覚
  • 上下関係
  • 理性がある
  • お金を使う
  • 過剰に自然を破壊
  • 化粧
  • 科学が発達している
  • 相手の考えていることを推測することができる
  • 鏡を見てうつっているものを自分だと認識できる
  • はしを使ってごはんを食べる
  • 料理を作ることができる
  • 考えることができる
  • 車に乗る
  • 勉強する
  • 他の生物について研究することができる
  • 動物は身体能力の高いものが多い
  • 場の空気を読める
  • 次に何をすればいいか考えられる
  • 自殺
  • 文化
  • 髪の毛がはえている
  • 問題解決能力
  • 我慢ができるかできないか
  • 同種で争う
  • ヒトには恥という感情がある
  • 人はまんざいをする
  • 動物は本能的行動しかしない
  • 科学の存在
  • 生きることだけが目的ではない
  • 地球上で一番自由
  • 人は動物よりも我慢できる
  • ヒトは (子どもを) 大切に育てる
  • 戦争をする
  • 赤の他人に奉仕する
  • 生きる上で全く必要ないこともする
  • 娯楽
  • 子どもつくる為じゃなくても性行為をする